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小林よしのり
2018.6.14 13:23日々の出来事

マット・デイモンの受難

マット・デイモンが「オーシャンズ8」のカメオ出演
シーンを全部カットされたという。
原因はマット・デイモンが「#MeToo」運動に対して、
「(レイプから接触まで)セクシャルハラスメントには
幅がある」と主張したからである。

これは、わしの「セクハラにはグラデーションがある」
という主張と全く同じである。

マット・デイモンは、「#MeToo」運動の「声をあげていく」
という趣旨には賛同を示しつつ、「あらゆる行為を、
ひとくくりにすべきではない」と言っている。
これも、わしの主張と全く同じだ。

ところがアメリカでは、マットの発言に対してアリッサ・
ミラノら女優たちが反発。
一般女性たちからも、「被害に遭った女性たちは誰もが
傷ついている」といった反論が続出。
マットは「しばらく口を閉じることにするよ」と謝罪する
羽目になったらしい。

ところがそれでもマットへの反感は収まらず、
「オーシャンズ8」の出演シーンカットを求める運動が
活発化し、これに映画会社の方が屈服することになった
のである。

日本では、わしが何度、マット・デイモンと同じことを
主張しても、ヒステリックな抗議が来ないし、漫画を描け
なくなることはない。
ただしそれは小林よしのりが強力すぎて、触れられない
存在になっているからかもしれない。

左翼・フェミニズムは文化を滅ぼす。
今は全マスコミがこれを煽っても、庶民レベルには浸透
してはいない。
大衆化した者だけが左翼イデオロギーに染まっていく。
左翼・フェミニズムは表現の自由を奪い、文化を滅ぼす。
警戒せよ、日本人!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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